今から10年ほど前にハマっていたゲームがあります。
「SIREN」という「どうあがいても絶望」というキャッチコピーで有名なホラーゲームのシリーズです。
きっかけは、なんとなく「夏だしホラーゲームやりたいなー」ぐらいのノリで始めました。
SIRENはホラーゲームという取っつきにくいジャンルなんですけど、物凄い面白いです。
その面白さを紹介します。
SIRENの主人公は無力
ホラーゲームというと、現在のバイオハザードに代表されるように爽快なアクションというイメージがあります。
バイオハザードのキャラクターは警察や軍人、特殊部隊所属の人たちで武器の扱いや格闘になれています。
しかし、SIRENのキャラは基本的に一般人です。
途中から武器を使えるキャラもいますが、ほぼ無力で数回攻撃を受けるとゲームオーバー。
そして足も遅く、疲労によって遅くなるので逃げ続けることも困難です。
視界ジャックし、屍人の裏をかく
なので基本は隠密行動です。
ゾンビのような敵である屍人(しびと)の視界をジャックし、動きのパターンを覚え、気付かれずに目的を果たす必要性があります。
屍人が複数いるステージもあるので、その全員の位置や動きのパターン、マップを把握して動かないといけないので、少々複雑です。
その複雑さ故に一度のミスが命取りになるので、ハラハラドキドキです。
使用キャラやステージによっては可能ですが、基本ゴリ押しが出来ないゲームですので、クリアしたときの達成感、安堵感、解放感がたまらなくクセになります。
屍人がコミカル
ホラーゲームなのにコミカルさがあります。慣れてくると可愛さすら感じます。
- しゃがんで草を刈り続ける屍人
- 包丁でひたすらリズミカルに、 笑いながらまな板を叩く主婦屍人
- 優しい校長先生が屍人になると、歪んだ欲望が垣間見える
- 倒されると「ふくらはぎ!」と叫ぶ屍人
屍人はゾンビのようでゾンビではないので、生前行っていたパターンを繰り返します。
主要な屍人なら、生前の様子も、次に紹介するアーカイブから知ることが出来ます。
アーカイブの作り込みが凄い
SIRENには「アーカイブ」という、ゲームの世界観をより深く味わうための要素があります。
例えば、写真や手紙、新聞、雑誌、音楽グループのレコード、玩具、偶像、石碑などなど・・・。
ゲームの進行上、無関係な物も多数ありますが、発見が必須な物もあります。
進行上不要な物でも見つけると、SIRENの世界観を深く知れるので、是非全ての種類を頑張って見つけたいです。
猫型UMA「ヤミピカリャー」の投稿映像アーカイブに笑う
SIREN2の舞台、夜見島の未確認生物「ヤミピカリャー」の投稿映像のアーカイブは笑ってしまいました。
しかも、ゲーム中にも地味にヤミピカリャーがいます。
とにかく作り込みが凄いです。
SIRENは切ないゲーム
SIRENは怖い一辺倒ではありません。SIRENは実は「切ない」ゲームなのです。
キャラクターの背景や生い立ち、実際は無関係に思えた人たちもどこかで繋がり(因縁)があります。
SIREN1と2両方とも切なかったです。(NTも確か切なかったと思う)
SIREN2の主人公は斎藤工がモデル
数年前にたまたまテレビを見ていると、見覚えのある顔が・・・。
「SIREN2の主人公、一樹守じゃないか!!!」
このゲームは実際の人物をそのまま3DCGにしてゲームに登場させています。
SIREN2の一樹守は俳優の斎藤工さんが演じています。彼のファンの方も是非一度SIREN2をプレイしてみてください。
声も本人なので、あのイケメンボイスを堪能できます。
SIRENおすすめのシリーズ
この項目では、「面白そうだからやってみたいけど、どれがオススメ?」という方のために解説したいと思います。
SIRENシリーズは
- PS2の1と2
- PS3のNT(ニュートランスレーション)があります。
NT→2→1の順番で難しいです。
難しいのが嫌なら、とりあえずNTがおすすめ
アクションゲーム要素を強いので、簡単さを求めるならNTが一番おすすめです。初代SIRENのリメイクです。
外国でジャパニーズホラーが流行っていた時期の作品なので、外国人キャラが多く、個人的には雰囲気ブチ壊し感はあります。
簡単ではありますが、怖さに関しては物足りないです。
そこそこならSIREN2
全島民が謎の失踪をした夜見島(やみじま)が舞台のSIREN 2。
軍艦島がモデルなので、軍艦島好きにもオススメ。
ホラー、アクション要素のバランスがちょうど良い。
ちなみに自分のSIREN初プレイは2なので思い入れがあります。
団地ステージが怖かったけど、団地にある〇〇を運転するのが面白かったです。(ネタバレかもしれないので、書かないでおきます)
怖さ、難しさを求めるなら初代SIREN
難しさや怖さが欲しいのなら、初代SIRENが断トツでおすすめです。
舞台は羽生蛇村(はにゅうだむら)という山奥の集落。
羽生蛇村の噂をネット掲示板で知ったオカルト好きの高校生、須田恭也(SDK)が主人公。
普通の高校生が異界で己の使命を知り、成長していく様子を体験出来る。
SDKのエンディングがカッコいい。
SDKの書き込み
先ほど挙げたアーカイブの作り込みに関してですが、「オカルトランド掲示板」というサイトがあります。(Google検索でも出てきます)
これ、SDKが事件を知った例の掲示板です。SDKの書き込みもあります。
このサイトを知った時、製作会社ソニーの物凄いこだわりを感じました。そして、SIRENをもっと好きになりました。
ちなみにこのサイト、 「ハートはドキ土器 」というドラマに出演した美浜奈保子がバナー広告です。(美浜奈保子、 「ハートはドキ土器 」 もSIRENに出てくる架空の人物、ドラマです)
今気付いたけど2ページ目もある・・ 作り込みが凄い ・・・。
SIRENの続編希望
素晴らしいゲームなのですが、NTがコケたせいか10年ほど続編は出ていません。
その10年の間、待っているのですが音沙汰はありません。
またあの作り込まれたアーカイブが観たいです。
絶望感漂う廃墟世界を最新のグラフィック+VRでやったら凄まじいだろうな~と思います。
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