吉良吉影。大人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険 第4部ダイヤモンドは砕けない」のラスボスです。
彼はただ「静かに暮らしたい」という、漫画のラスボスの中でも珍しい願望を持っています。
ジョジョの奇妙な冒険のキャラクターの中でも、個人的には吉良吉影は好きなんですよね。
この記事では、 個人的に感じる吉良吉影の魅力を語りたいと思います。(※ネタバレがあるのでご注意ください)
その1:目立つ事を嫌う
吉良吉影は、基本目立つことを嫌います。
ナンバー1を取れる実力があっても、あえて3位という目立たないポジションを狙います。
むしろ意図的に3位をとる事のほうが難しそうなのに、それを出来てしまう器用さが凄い。
その2:言葉の表現力がある
言語力が高い。
第4部の舞台である杜王町のパン屋「サンジェルマン」のカツサンドを懐に忍ばせた彼女(手)に説明する時の表現力が凄い。
ホカホカとかサクサクとか読んでいるだけでお腹が空いてきます。
とても柔らかいパンだね?
「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」より引用
この店のサンドイッチは いつもお昼の11時に焼きあがったパンで作るから評判がいいんだ
午後1時すぎには売り切れるんだよ
ラップの上からでもホカホカしてるね
このカツサンドのカツもあげたてでサクサクしてるんだよ
億安以上に凄いコメントをしそうなので、吉良吉影にはトニオさんのイタリアンを食べて欲しかった。
その3:個性的な趣味
そして前述のセリフを言いながら、彼女(手)でサンドイッチを触ります。
他の客がいるのにサンドイッチをつんつんするという異様な光景(バレてない)
その後誤って指でサンドイッチのラップを突き破ってしまいます。
一瞬考えた後、彼はあることをしますが、そのシーンが正直気色悪い(褒め言葉)
けれど、クセになります。なによりも吉良吉影の目が幸せそうです。
この特殊な趣味のおかげで(?)、ラスボスとしてふさわしい強烈な個性を放っています。
その4:ラスボスがサラリーマン
吉良吉影の職業は「カメユー」というデパートの会社員、サラリーマンです。
吸血鬼とか究極生命体ではなく、一般人がラスボスって珍しいと思います。
組織を作ったり、群れることもない。基本1人好きなんでしょうね。
その5:ただ平穏を望む
漫画のラスボスは、基本目立ちたがり。
世界や人類を支配するなどという、使い古されたオリジナリティの欠片もない野望を抱きます。言うならば個性のない量産型ラスボスです。
しかし吉良吉影は違います。
彼の人生における望みは「平穏」です。
「勝ち負け」にこだわったり、頭をかかえるような「トラブル」とか、夜もねむれないといった「敵」をつくらない…というのが、わたしの社会に対する姿勢であり、それが自分の幸福だということを知っている…
「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」より引用
簡単に思えても、社会の中で他者と生きる以上「平穏に生きる」事は中々難しいのかもしれませんね。
おまけ:吉良の同僚
吉良を昼食へ誘う女子社員達を制するように「やめとけ!やめとけ!」と颯爽と現れ、吉良のプロフィールを説明する謎の男。
通称「吉良の同僚」
- 本名は不明
- 説明する時の良い感じに口の曲がった顔
- 説明の客観性
- そこそこ長いセリフなのにウザくない
そして同僚の卓越したセリフを引き出した吉良吉影という存在・・・セリフからは何度か遊びに誘っている事が見受けられますが、その時の様子が見てみたいです。
どれをとっても読者の印象に残る、ジョジョ史上最も愛されたモブキャラといっても過言ではないでしょう。
ネット上の職人達が作った吉良の同僚コラは爆笑必至。
「静かに暮らしたい」は万人の願い
ジョジョのラスボスというと、DIOなんかもカッコいいですよね。
DIOって 「WRYYY」とか「最高にハイってやつだ」というセリフを見た感じ、どうみても吉良とは真逆です。
DIOは組織を作ったり、世界を支配しようとしたり野心家です。
一方、吉良はスケールが小さく、正直ラスボスにしては地味です。けれど、その地味さがいいと思います。
不快な騒音やトラブルでイライラして心がかき乱されると、思いませんか?
「静かに暮らしたい」
これは万人の望みではないでしょうか?そんな一般人と同じ目線、願望を持つからこそ、吉良吉影というのはとても魅力的なのだと思います。
そんな魅力的な吉良吉影ですが、自分で穴を開けてしまったサンドイッチは買わないというマナー違反を平気でします。そこは正直最低だなと思いました。
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