最近Amazonプライムビデオで観た「灼熱大地の男たち」が面白かったので感想を書きます。
この作品は、アメリカの辺境地に生きる人達の生活を特集するヒストリーチャンネルのドキュメンタリーシリーズです。「ザ・山男」や「ザ・森男」の荒野版といった感じです。
アメリカって広いんだなぁと実感
この作品を観て驚いたのは、まず環境が凄まじいこと。気温が40度越えとか一か月は雨が降らないとか過酷すぎる環境。
そして「これって本当に現代のアメリカの話?」って思うような生活。一般人がイメージするアメリカとは程遠い暮らし。アメリカって本当に広大でそんな過酷な環境にも色々な人が暮らしているのだと知りました。
DIY名人ジェイソン・ホーク
5人の人物の生活が紹介されるのですが、一番興味深かったのはジェイソン・ホークで、彼はアリゾナ州ソノラ砂漠に父と恋人と娘の4人で暮らしています。ここはメキシコとの国境近くです。
ある日敷地内に人が滞在した形跡を発見、住まいは町から遠く離れ、最寄りの警察署も近くにない。
国境近くなので麻薬の密売人や無法者の可能性もあります。彼は家族を守るために廃材を利用し、人に触れると音が鳴る原始的な罠を作ります。
その後は見回りのために古いトラックを改造するのですが、細部を修理するのは何となく予想できましたが、最後には塗装もし、荒野仕様といった感じで見事でした。
汲んだ水を運ぶためのカート、ろ過装置、カエルを捕まえるためのたたき棒を自作したりと、彼はこの作品で紹介される人物の中で最も沢山の道具を自作します。
彼は「あるもので代用するしかない」と言います。この言葉はとても印象的でした。
街にいれば何かあっても、アマゾンやホームセンターで購入することが出来ますが、あのような辺境地でそれは難しい。だから敷地内に廃材置き場があり、荒野で集めたものがいざというときのために保管(放置)されています。
それらを利用し、ものを作り出し、問題に対処する。どうしても自分は「お金が無いからできない」的な考えになってしまいがちなので、あるもので問題に対処するというジェイソンの考えはとても勉強になりました。
生物は環境によって作られる
山男に出てくる人達はどことなく仙人、隠者的な感じがしますが、こちらに出てくる人達はもっとワイルドでハードボイルド的な感じがしました。どちらもたくましいのですが、種類の違うたくましさというか。
同じ種類の動物でも環境が違えば異なる進化を遂げるように、人間も暮らす環境によって変わるというのは事実なのかなと感じ、興味深かったです。
1話40分ほどでエピソード数は8つなので、サクッと観えると思います。一番印象に残ったのがジェイソンなのですが、彼以外にも石を集めて家族を養うデビッド、カウボーイのハウディのケッテイ(馬とロバの交配種)の調教も興味深ったです。
その過酷すぎる環境、荒野で生きるたくましい人達の暮らしに興味があるという方は是非ご覧になってみてください。
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