変えることの難しい容姿、属性の悪口は、まさに「貧者の核兵器」

3大お手軽悪口というと「ハゲ」「チビ」「デブ」だと個人的に思います。これらの言葉は一息で言えて、手軽に相手を罵倒できる言葉なので、一般の子供から政治家の方々まで幅広く利用されている階級レスな悪口で、誰でも過去に一度は使ったことがあると思います。

自分も今までこれらの言葉を何度か使ったことがあります。しかし、数年前に政治家の「このハゲー!」という絶叫を聴いてから考え方を改めました。

絶叫が 茶の間に響く 「このハゲ」と

「このハゲー!」と秘書に絶叫した女性政治家の騒動は数年前の事ですが、記憶に新しいと思います。

あの絶叫の音声をテレビで見た時は驚きと同時に、「ハゲ」という二文字でも、あそこまで感情をこめて、しかも政治家、社会的に地位のある人が絶叫していると思うと滑稽で面白かったです。

何回もテレビで聴いていると飽きる

最初は面白かったけれど、何回も何回も「このハゲー!」と聴かされていると飽きてきて、不快になってきました。一生分の「ハゲ」という罵倒を聴いた気がします。

そして、あることに気が付きました。

好きでハゲる人はいない

「好きでハゲる人いないよね。」

自分が軽々しく使う時には気づきにくいものですが、他人が使っていて、あそこまで感情をこめて絶叫しているのを冷静に客観的に見ると、あの言葉は人を傷つける可能性のある言葉で、そういうことは言うべきでないと気づきました。

貧しくとも効果的に相手にダメージを与えられる「貧者の核兵器」

「ハゲ」以外にも「チビ」「デブ」も同様かもしれないと思いました。

もし選べるのなら誰だって長身の美男美女に生まれたいに決まってる。でも容姿って自分で変えられる部分もあるけど、変えられない部分もある。

化学兵器や生物兵器が安価に製造でき、攻撃能力も高いことから「貧者の核兵器」と言われている。変えることの難しい要素や生まれ持った属性による悪口も、ボキャブラリーが貧しくとも効果的に相手を傷つけられる「貧者の核兵器」なのかもしれない。

「心はロンゲで後ろ髪をくくってる」という最強の言葉

昔、ブラックマヨネーズの小杉が「心もハゲてる」みたいなイジられ方して「心はロンゲで、後ろ髪をくくってる」みたいな返ししてて爆笑した覚えがある。

テレビ番組、お笑い芸人だから必ずしも全てに当てはまるわけではないし鵜呑みにできない。けど悪意や悪口を気にしない、ユーモアで返すって最強なのかもしれないって思った。

言葉なんてただの音

悪口って実際は、実体のない言葉。極端な言い方をすると、口や舌の形を変えて音を発してそれに意味を加えたものが言葉。

それをどう解釈するか。悪口と感じたら傷つくし、逆に気にしないでいたり、ユーモアで返せばダメージ0。

本物の「貧者の核兵器」である化学兵器のダメージを0にすることはできない。けれど、ボキャブラリーの貧しい人間による「貧者の核兵器」は無力化出来るかもしれない。

知らないうちに「貧者の核兵器」を使っているかもしれない

「無力化だ!」とか言っても過去に悪口を言われて気にする事もあった。今も言われたら傷つくと思う。

自分の無自覚な言葉も意図せずとも「化学兵器」のごとく相手を傷つけ、後遺症を負わせる事もあることを忘れないようにしたいし、色々反省したい。言葉はミサイルのスイッチを押すよりも、簡単に発射できてしまう。言った後に取り戻すことも出来ない。

そうしないためになるべくコミュニケーションを避けるという、極端な方法でしか対処できない自分が不甲斐ないし、人を傷つけるよりマシかとうぬぼれてる自分も嫌だったりする。

急な変化は悪い変化で、良い変化は緩慢なものだと勝手にイメージしてる。だからそういうことに気付いたり、反省したりすることも良い変化の兆しなんだと思い込むようにしたい。

もうちょいシンプルに生きられたらいいけど、無理っぽいので諦めて生きていくつもり。

追記

記事内容とは関係ないけどこの本からインスピレーションを受けた。


生物兵器と化学兵器 種類・威力・防御法 (中公新書)

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